【よもやま】悟りの世界を覗く–明恵上人–
2020年10月08日
鎌倉時代の僧侶 明恵上人の歌
あかあかや あかあかあかや あかあかや あかあかあかや あかあかや月
(明々や 明々明や 明々や 明々明々や 明々や月)
弘法大師は、著書「即身成仏議」の中で加持の世界を下記のように表現しています。
加持とは大日如来の大悲と衆生の信心とを表す。仏日の影、衆生の心水に現ずるを加と言い、行者の心水よく仏日を感ずるを持と名づく。すなわち、仏の慈悲の心は常に衆生に注がれているが、そのことを「加」と言い、信心深い人がその仏の慈悲の心をよく感じ取ることができることを「持」と言う。
明恵上人の心の中の満月の光は加持感応するの世界を表しています。