魂のあの世への旅立ちは、あの世の朝方であるこの世の夕方に行われるのですが、肉体から離れた魂は、どのようにしてあの世に向かうのだろうか。
いっきに天に上るという説もあるが、そのほとんどは家の鴨居(神居/カムイ)や端山(里に近いこんもりとした低い山)に一時留まってから天に昇るといいます。その姿は、天のかなたのあの世に旅立つのですから鳥の姿であり、このことは洋の東西を問わず信じられてきました。
鳥は、この世とあの世を行き来するものと信じられ、神道の玉串奉奠の玉串も鳥の姿をしています。私たちの願いを一羽の鳥になって天へと飛んで行き私たちの意思を天にいる神に伝えるというのです。
「古事記」「日本書紀」には、日本武尊が白鳥になって天に飛び立ったことが記されています。
日本人の「魂」のイメージは、死後この日本武尊のように白鳥になって天に向かうというように感じていたのでしょう。
あの世には地獄も極楽もありません。すべての人間が「あの世」に行く権利があります。しかし、あの世に行きにくい人間が2種類いるそうです。それは、この世で悪いことをした人間であの世の人たちから来ることを拒否されるというのです。
また、この世に強い執着心の残っている者もなかなか行くことができないといいます。
遺族にとってこんな不憫な魂も何とかあの世に行ってもらいたいと、霊能者を頼みあの世の人を説得したり、執着心の強い者にはそれを説く役割を依頼しました。仏教が入ってくるとその役割は僧侶が担うこととなったのです。
現代人は、「死のイメージ」「あの世のイメージ」をどのように抱いているのでしょうか?
現代人の多くは、科学的に証明されている以外は「いかがわしいもの」というイメージで捉えます。科学の進歩が「心の安らぎ」を得る機会を奪っているようにも思えるのです。確かに科学の進歩は、私たちの生活を豊かにしてくれます。しかし、同時に人類生存の危機の多くのリスクも孕んでいることを周知しています。
未知の世界はあるのです。ただ今未知なだけであって時期がくれば周知となるでしょう。
UFO 未確認飛行物体 その謎は永く秘密にされておりましたが、来年には、いよいよそのベールを脱ぐ時が訪れそうです。