心にまかせて心を用うることなかれ
2025年11月02日
私たちの心は、毎日の出来事に反応して、喜んだり、怒ったり、落ち込んだりします。
テストの結果に一喜一憂したり、人の言葉に傷ついたり、SNSの反応で気分が変わったり。
そんなとき、私たちはつい“心の波”に流されてしまいます。
でも、心は本来、とても静かで澄んだ水面のようなもの。
そこに思いや感情という石を投げ込むと、水は濁り、真実を映せなくなってしまうのです。
だから、「心にまかせて心を用うることなかれ」とは、
心を抑えつけるのではなく、心を少し離れて“見つめる”ということ。
たとえば、イライラしたとき、「今、怒っている自分がいるな」と気づくだけで、
その感情に飲み込まれずにいられます。
それが「心を観る」ということ。
心に振り回されず、心とともに歩む。
その静けさの中にこそ、自分らしさや本当の強さが見えてくるのです。