圓明院
【よもやま】会者定離(えしゃじょうり)
2020年08月19日

知人から突然会社を退職するという連絡をもらい妙に「憂い」を感じました。(不思議)

会者定離(えしゃじょうり)
この言葉は、お釈迦様が自らの死を予見して、弟子たちに説かれた教え「遺戒」をまとめた「遺教経」の中のお言葉です。

世皆無常会必有離
世界は、すべて無常であって「会者定離」であること

勿懐憂也。世相如是
憂いを抱くことのないように。世界の姿はこのようなものである

『平家物語』巻十維盛入水には、
生者必滅 会者定離 は、憂き世の習ひにて候なり。
     生者必滅、会者定離は浮き世の習いでございます。
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—– 憂いを抱く事なかれ —-
諦観(ていかん)すれば憂いはないのでしょうが、今生の別れとなるとそう簡単には、心の整理がつかないものです。
私の母は、93歳でこの世を去りましたが、旅立つ1週間くらい前に友達を枕元に呼び「ありがとう。またね。待ってるからね」と言っていました。
死後のあの世の存在を頑なに信じて、安らかな旅立ちでした。
よく「死んだらお終いさ」という言葉を耳にしますが、有るか無いか分かりませんが、あの世の存在を信じることはとても重要な事のように思えます。

          『応需暁斎楽画 第四号 極楽と地獄の開化』 作者:河鍋暁斎

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